自然倶楽部 1989年8月号 40-41P
裏テク教えます
一般には、3~5シーズンがウェーダーの買い替え特期といわれているが、同じ5シーズンでも川に通う回数や、使い終わった後のメンテナンスによって、だいぶ差が出てくる。
そこで買い替えるのは「ゴム質が劣化したとき」という定義を前提に、長もちさせるためのコツや、すり減ったソールの貼り方を紹介してみる。 ソールを貼り替えるのがメンドウだからといって、ウエーダーそのものを交換するような真似はもうサヨナラなのダ!!
「ウエーダーだって、洗ってほしい」なのである。 使い終わったウエーダーは泥を洗い落とし、日陰の風通しのいいところにつるしておくのがベスト。 仮につるす場所がなくても絶対にクチャクチャに折りたたんだままにしないこと。 折りたたんだまま車のトランク----なんてのは言語道断。 ゴムの劣化がはなはだしい。
あとは通常のクツと全く同じでいい。 消臭剤を入れるのもかまわないし(一部の消臭剤はゴムの劣化を早めるものがあるので、購入の際確認すること)、薄くワックスを塗るのもいい。
メンテナンスをしっかり行って、次の釣行に備えたいもの。 ウェーダーだって釣技の一つなのだ。
1.たっぷりめのお湯を沸かす。
2.完全に乾かしておいた古いソールに、しみ込ませるような感じでお湯をかける(ヤケドに注意)
3.3~5分そのままにしておくと接着剤がやわらかくなってくる。ペンチでかかとの方からきっかけをつくり、めくるような感じでいっきにはがす。
4.はがした古いソールと本体。ここまでできれば成功まちがいなし。
5.本体をソールの上にのせて型をフェルトペンで書く。これは片方のソールを2組作ったりするのを防ぐため。
6.型をセンターにして、2cmぐらいの幅で接着剤を塗る。
7.このまま指先でさわってベトつかない程度になるまで乾かす。
8.本体側の底に接着剤を塗り、ブラシで均一にのばす。
9.ゴミがつかないように注意して乾かす。
10.乾いたソールに2度目の接着剤を塗り、ブラシで全体にまんべんなくのばす。
11.このまま最低40分は乾かすこと。
12.かかとの方からつま先側へ、ゆっくり本体とソールを貼り合わせる。
13.つま先はこうしてしっかり押し付ける。
14.ウラ側から木槌等でたたき、ムラなく密着させる。
15.1晩ぐらい乾燥させてから、ソールの余分をカットする。
16.カッターを本体と水平にし、注意深くカットしていく。
17.貼り替えたウエーダーのソール。これで今シーズンもバッチリなのだ。
このぐらい本体がみえるようになったら、スリップサイン。川で事故る前に張りかえよう。
(自然倶楽部1989年8月号 40-41P)