自然倶楽部 1989年2月号 41-43P
試してみよう不思議なオリジナルフライ あの川、この毛鈎

宮城県北川の巻

使用マテリアル

使用マテリアル

先月号の"大倉川スペシャルブルーダン"は、うまく巻けただろうか。

使う情景を思い浮かべて、シーズン中に冷やした足腰をコタツであたためながらフライを巻くのはなかなか楽しい作業だ。

フライマンの必須科目とも言えるフライタイイングを、このシリーズを通してマスターしてしまおう。

基本テクニックを覚えてしまえば、あなたのアイディア次第でいくらでも応用がきくハズ。 自分だけのオリジナルフライで魚を釣るのは、ベテランフライマンだけの特権ではないのデス。

ドライフライの三原則

北川で釣れた50cmのニジマス

"ドライフィッシングやってんだよね"などと言っても、ラインを飛ばしているだけならフライキャスティングなのダ。

フィッシングなんだから魚を釣りあげることを目標にしなくちゃ…ネッ!!

フライ歴ウン10年のベテランにもビギナーにも、幸福の女神は平等にチャンスを与えてくれる。

6月某日、場所は宮城県北川、同じポイントを狙うこと数回、1ヶ月前にフライフィッシングを始めたばかりの人に大物がヒット。

時刻は午後7時頃、最も昼の長い季節とはいえビギナーはどうしても見やすくて沈まないフライを選んでしまう。 それがたまたまシーズンを通してのアタリ鈎になってしまったのである。

"見える、浮く、よく釣れる"ドライフライはかくありたいもの。 この三原則を満足させアタリ鈎の実績をつくってしまった…それが今回の"ホワイト・イレジスティブル"なのダ。

ヒットしたのは、全長50cm、1.3kgレインボー。


宮城県北川

岩魚が多いことで知られる北川。 増水時でもニゴリの少ない、川幅も適度でフライマンなら見逃せない好条件を持つ川である。

広瀬、名取川漁協の鑑札が通用する宮城県の川であるが、仙台市内からよりも山形市側からの方が距離的に近く、入渓する度山形の釣り人に出会う。

'88の北川は天候不順のため増水、低水温、さらに上流で行われている高速道路の高脚工事のためニゴリが多いことも加え、決して好条件とは言えない状況であった。 来シーズンに期待しよう!!

"ホワイトイレジスティブル"の巻き方

White Irresistible
White Irresistible Tying No.01

1.ファンデーションスレッドの上にスタッカーで揃えたカーフテールを巻きウイングとする。余計な毛はシャンクのまん中ぐらいで切りとり、ウイングはまだ立てないでおく。


White Irresistible Tying No.02

2.テールを巻き付ける。


White Irresistible Tying No.03

3.ボディ材のディアヘアーを巻く。まずスレッドを2回ぐらい軽く巻きつける。


White Irresistible Tying No.04

4.シャンクのまわりに均一にヘアーをばらけさせるように、スレッドをじょじょにしめつけると放射状に立つ。


White Irresistible Tying No.05

5.逆立ったディアヘアーをテール側によせ、さらにディアヘアーを巻きつける。


White Irresistible Tying No.06

6.この作業を全部で3~4回くり返し、一旦スレッドは結んで切ってしまう。


White Irresistible Tying No.07

7.逆立ったディアヘアーを刈る。テールをまちがって切らないように、先に露出させてしまうと刈りやすい。


White Irresistible Tying No.08

8.少しずつ刈っていく。


White Irresistible Tying No.09

9.刈りあがったボディ。再びスレッドを巻く。


White Irresistible Tying No.10

10.ウイングをたて、左右に分ける。


White Irresistible Tying No.11

11.ハックルを取り付ける。


White Irresistible Tying No.12

12.ムラのないように均一にハックルを巻きつけて完成。


ヘアースタッカーの使い方

Hair Stucker using No.1
Hair Stucker using No.2

多めにカーフテールを切り取り、まん中から少し先端側をつまみ、もう一方の手で短い毛を抜きとりスタッカーに根元側から入れる


Hair Stucker using No.3

カーフテールの毛先でもこんなにきれいに揃ってしまう


(自然倶楽部1989年2月号 41-43P)


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